問わざれど 語るはほとけ 問わずとも こたえる仏 その声を聴く
照滴061
本文
問わざれど 語るはほとけ 問わずとも こたえる仏 その声を聴く
形式
#短歌
カテゴリ
#3.信仰・信心
ラベル
#仏 #声 #信仰 #悟り #慈悲
キーワード
#問わず #こたえる #ほとけ #声 #心
要点
仏は問いかけなくとも応答する存在であり、その声を聴くことができる。
現代語訳
問われなくても仏は語っている、ゆえに問わずとも応えてくださる。その声を私は聴くのだ。
注釈
仏の応答:常に存在する救い・慈悲の象徴
聴く:心で受け取る修行的行為
解説
信仰における受容の心象を描く。仏は問いかけに縛られず、心が開かれれば常に応えてくれる。
深掘り_嵯峨
真理の普遍性と能動性を謳った歌です。仏の教え(語る、こたえる)は、人間が求めなくても(問わずとも)、常に世界に満ちているという慈悲の能動性を示しています。修行者に求められるのは、真理を求める姿勢ではなく、「その声を聴く」ための清らかな心と耳を持つこと、という悟りの受容の姿勢を説いています。